A0ポスター用のKeynoteの設定

最終更新日: 2018-04-12

A0サイズのポスターを準備するに際して設定すべきことなど.

前提

  • Keynote.app はバージョン7.3.1(5249) のときにこの記事を書いた(2018年3月現在).
  • 印刷物はミリ単位(mm)で,Keynote.appのスライドはポイント単位(pt)で指定する.

まとめと早見表

A0サイズとスライドサイズ

A0サイズは,$841 \times 1189 \,\mathrm{mm}$. これはISO_216規格で決まっている. 余談だが,A判はISO 216規格で定められた紙の寸法のことで,面積が$1 \mathrm{m}^2$のルート長方形をA0とし,短辺を合わせるように折って面積を半分にする回数を$n$とすると,それがA$n$サイズとなる($n \leq 10$). さらに余談になるが「1189 (いい役) x 841 (欲しい)」という語呂合わせがあった.

Keynote.appのスライドサイズがポイント単位($\mathrm{pt}$)で指定される. $1 \mathrm{pt} = 1 / 72 \,\mathrm{in.} = 25.4 / 72 \,\mathrm{mm}$(DTPポイント)となっている. そのため変換公式は \begin{align} x [\mathrm{mm}] & = y [\mathrm{pt}] \times 72 / 25.4 \end{align} となる. この72という数字はポイントの定義によって異なる. どうも最初のMacが72DPI/PPIを採用したために$1 \,\mathrm{pt} = 1 \,\mathrm{px}$となっている模様. ちなみにWindowsは96DPIなのでポイントとピクセルは等しくない. $1 \,\mathrm{pt} = 96/72 \,\mathrm{px} = 4/3 \,\mathrm{px} \simeq 1.33 \,\mathrm{px}$.

以上から,A0サイズのポスターをKeynote.appで作りたい場合,おおよそ$2383 \,\mathrm{pt} \times 3370 \,\mathrm{pt}$を指定すると良いことが分かる. ちなみにWindowsの場合は$4/3$倍した$3179 \,\mathrm{px} \times 4494 \,\mathrm{px}$とする.

フォントサイズ

あくまで目安だが,だいたい以下のようなフォントサイズを指定するとバランスがとれる.

種類 フォントサイズ
タイトル 55pt
サブタイトル 44pt
見出し 50pt
本文 28pt
本文(小) 24pt
キャプション 20pt
引用文献 18pt

大判インクジェットプリンターとA0ノビサイズ

所属機関の大判インクジェットプリンターでポスターを印刷する場合,A判(36インチ幅ロール)を使用する. $36 \,\mathrm{in.} = 914.4 \,\mathrm{mm}$なので,横幅がA0サイズより$73.4 \,\mathrm{mm}$だけ大きい. これは裁ち落とし・塗り足し1とトンボ2を入れて印刷(その後,裁断)することを想定されているが,どちらも印刷業者用にあると思っていい. しかしこのため,ポスターを印刷したあと自分で裁断することが必要である3. もし印刷時に「A0ノビ」という用紙サイズが指定できる場合,上記の工程を実行できる(が,どのみち裁断する羽目になる).

  1. “断ち落としとは、写真や絵柄などをページの仕上がりいっぱいにレイアウトして、余白をなくしたものをいいます。 通常の印刷物は印刷後断裁機により周囲を断裁いたします。 絵柄を仕上がり線ぎりぎりにレイアウトすると、断裁時の誤差などで紙の周囲に白地が発生する場合があります。 これを防ぐために、絵柄は3mm程度はみ出させて作る必要があります。 はみ出させた部分を塗り足しといいます。 ワードでデータを作る場合、一回り大きな用紙の中に絵柄を作る必要がありますのでご注意ください。” from https://www.matsuo-print.com/192-2/ 

  2. “トンボは見当合わせ、断裁、折りといった各工程で作業の目安や基準として使われるものです。 トンボはこの他にもカラー印刷の際にCMYK各色の位置あわせ(見当あわせ)にも利用されます。” from http://www.iro-dori.net/guide/technical/datacaution/da003.html 

  3. 普通のA4サイズの印刷の場合「用紙サイズに合わせる」とすると余白が$3mm$ほどしかできないが,A0の場合は「用紙サイズに合わせる」指定をしてもどうしても余白ができるのが以前から不思議で仕方なかったが,そういう理由らしい.